Archive for December of 2009

読書 『項羽と劉邦』

December 15, 2009
毎度、建築・建設業・職人の求人情報サイト職人さんドットです。

以前Yahooオークションにて横山光輝作、漫画 『三国志』 を購入

しましたが、今回は同じ横山光輝作の 『項羽と劉邦』 を入手。

前回の 『三国志』 がかなり良かったので、今回も期待していました。

秦の始皇帝の晩年から項羽と劉邦の戦い。そして項羽の死までを描いています。

大まかな流れはもちろん知っていますが、詳細な出来事については全く

知りません。特に中国史のみならず世界史上においても名将と言われる

“韓信”についてはほとんど知識がありません。

だからかなり期待したのですが・・・。



暴君の始皇帝、猛将の項羽、謙虚で寛容?な劉邦、そして不幸?な名将韓信

など、登場人物はやはり魅力的な人が多かったのですが、やはり 『三国志』 には

かないません。三国志では“義”を重んじ“徳”をもって行動することの大切さを

感じさせるものでしたが、どうも 『項羽と劉邦』 ではそこの部分が軽い。

とくに劉邦。この作品を読むまでは人材登用の天才で、人の話をよく聞き、

謙虚な態度で人と接するというイメージだったのですが、どうもその様には描かれ

てはいない。自分自身の考えで行動を起こすことが殆んどなく(自分の決断で

起こした戦いは大惨敗)、周りの言葉に従うばかり。たまたま周りに有能な人材が

いたから良かっただけのような感じ。それに人材登用も自分から進んで人材を

見抜くこともできず、“義”をもって接することもしない。 おまけに“徳”をもって

物事を収めようとするのは有能な側近であって、劉邦自身は私欲を表にあらわす

事が多々。人物的な魅了は少ないです。

それより項羽の印象のほうがよかったかも。

戦の天才のためまわりの意見も聞かず、大虐殺を繰り返します。

ただ“義”だけは大切にします。 もうすこし“徳”があれば歴史も

変わっていたかも。



さて肝心の韓信はどう描かれているのか?

戦に関してはやはり天才! 猛将の項羽もたじたじです。三国志でいうと孔明か。

ただし主君に対する“義”の強さはやはり孔明の勝ち。

なにせ韓信は劉邦に対して裏切りとも思える行動を起こしますから。

そして最後は・・・。 この『項羽と劉邦』では描かれていませんが、晩年韓信は

劉邦と対立し、非業の死を遂げます。 

まさか主君から命を奪われるなんて・・・、悲しい。



『三国志』は今までに3回程読み返しましたが、『項羽と劉邦』はもう読み返す

ことがないかな。どなたかこの『項羽と劉邦』を読んでみたいと思われる方は

ぜひご連絡を。

中古本ですがお譲りします!

項羽と劉邦

読書 『キャズム』

December 04, 2009
毎度、建築・建設業・職人の求人情報サイト職人さんドットです。

先日、上場企業の創業者の方とお話しする機会がありました。

いろいろとためになるお話を聴かせていただいた中で、ジェフリー・ムーアの

『キャズム』というマーケティングに関する本を紹介されました。

早速お会いした帰りに紀伊国屋にて購入し、食い入るように読んでしまいました。



前半は理論、後半は実践方法について書かれており、また実際に起こった事象などを

例に挙げて書かれています。 内容は正直簡単ではありません。

すくなくとも今までにマーケティングについての講義や本をある程度読んでいないと

何が問題で、どの問題をどのような方向から解決しようとしているのかが分からない

と思います。



“キャズム(chasm)” とは “深い裂け目” と言う意味です。

では市場のどこにその “キャズム” があるのか。

それは初期市場から主流市場へと移り変わるその時に現れる。

初期市場では順調に売上をあげていたのに、市場を独占しようと次の段階に移った

時には、その商品は受け入れられず消えていく。

ではなぜ受け入れられないのか?



初期市場での購入者はイノベーターやビジョナリー、つまりある程度の専門知識があり

その商品を利用するにあたってある程度の不都合も容認できる人たちである。

しかし主流市場では実利主義者をターゲットにしなければならない。

つまり不都合なく簡単に利用でき、なおかつ具体的な目に見える成果が必要な人たちである。

この違いによって“キャズム”が現れる。



難しそうですが、読んでみればかなり納得します。

またこの“キャズム”を越えるためのさまざまな理論、方法も挙げています。

たとえば “ボーリングレーン戦略” 。 ランチェスター戦略などでニッチ市場を狙う

必要性は知っていますが、そのニッチ市場(マーケット・セグメント)を決めるに当って

その市場がボーリングの1番ピンでなければならない。 1番ピンを倒すことによって

2番、3番と倒すことは容易になる。そのためにもターゲットにするニッチ市場を選別する

ときは慎重にしなければならない。



このほかにもかなりためになる事が多く書かれています。

内容は決して簡単ではありませんが、マーケティングに興味のある方はぜひお薦めします。


キャズム