Archive for August of 2010

弘法大師の息遣い

August 20, 2010
毎度、建築・建設業・職人の求人情報サイト職人さんドットです。

前回に高野山へ行った話を書きましたが、今回はその高野山にある

霊宝館について書いてみたいと思います。



ここには高野山に伝わる国宝や重要文化財、また県指定文化財などが

展示されています。あまり目立つ看板もなく、有料での入場ということも

あってか、入場者もかなり少なくあまり期待せずに入ってみました。

ところがところが、これが大当たり! 



貴重な仏像があるわあるわ。運慶、快慶作の仏像に平安時代の不動明王像

それに一目見て貴重なものとわかる仏画などがこれでもかと展示されています。

その中でも特に目を引いたのが快慶作の孔雀明王像。1200年に制作された

にもかかわらず、鮮やかな色彩がはっきりと残っておりその美しさにびっくり。

これを観るだけでも入場料の価値は十分にあります。

さらに私の興味を引いたのが書の名人でもあった弘法大師筆の巻物です。

まさかのこのような貴重なものが展示されているとは思ってもいなかった

ので、この機会にとじっくりと拝見してきました。



行草体でかかれた書は一文字一文字がしっかりと書かれており、まさに書道の

手本となるに相応しい美しさです。 と普通に観ているだけではここまでの感想で

終わるのですが、さらにじっくりと観ているとあることに気付きました。

ひとつは書のすべてにタテの補助線が引かれていたことです。

書の名人であっても大切な書をかくときは補助線を入れていたんですね。

弘法大師以外の書もじっくり観てきましたが、どの書にも補助線が引かれていました。

あとひとつ気付いたことは、文字の大きさが均一ではないことです。

長文をかくに当たってはどこかの区切りで筆を置くときがあるでしょう。

当然リズムも変わるでしょう。 そのリズムが変わったところで文字の大きさが

違ってきたのではないでしょうか。

そう考えながら書を観ていると、かかれている内容はよく分かりませんが

弘法大師の息遣いを感じられるような気が・・・。



高野山、特に霊宝館はお勧めです。

弘法大師の息遣いを感じることができるかもしれませんよ。