Archive for March of 2011

映画 『ブラッド・ダイヤモンド』

March 22, 2011
毎度、職人さんドットコムです。

先日ネット上でも評価の高いレオナルド・デカプリオ主演の映画

『ブラッド・ダイアモンド』 (2006年製作) を観ました。

“ブラッド・ダイヤモンド(紛争の資金調達のため不法に取引されるダイヤモンド)”をめぐり

1990年代後半にアフリカのシエラレオネ共和国で起こった激しい内戦を描いた

社会派サスペンス作品です。



評判通りよい映画でした。 とくにデカプリオの演技がいままで観た中で一番良かったのではないでしょうか。

スタートから人間の泥臭い部分を匂わせながら、最後は格好よく去っていく。

その間に敵対する美人ジャーナリストと紛争に巻き込また現地の黒人猟師が共に試練を乗り越えて

信頼関係を築いていく。 このあたりもかなり良く描かれておりぐいぐい引き込まれていきます。

アクション作品としても良くできていますが、じつはこの映画の最も重要ところは

“ダイヤモンド” のタブーな部分を描いていることなんです。



ダイヤモンドをめぐって貧しい国々の人たちが血を流し合う。

そしてまわりまわって先進国の富裕層の手に届く。 それも法外な値段で。

そのダイヤモンドを手にした人達はその手に届くまでに流された血、苦しみをまったく

知ることなくその美しい輝きに魅了されます。




このダイヤモンドの市場を操っているのが以前このブログでも紹介した“ユダヤの商人”。

“婚約には給与3ヵ月分のダイヤモンド指輪を”

だれがこんなことを言い出したのか。 うまい売り文句です。

以前宝飾関係の人から聞きましたが、100万円程度のものではダイヤとしての価値は

ほとんどないそうです。 そしてよく鑑定書などがついていますがそれもほとんど意味がないもの

なんだそうです。 ではダイヤモンドで誰が大儲けをしているのか。

この映画ではその答えを示しています。



女性が宝石に魅了される気持ちも分かるのですが、ぜひこの映画を観てほしいですね。

内容すべてが現実かどうかは分かりませんが、すくなくとも苦しく過酷な世界の裏側に

きらびやかな宝石の世界があることを知っておくべきではないでしょうか。

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映画  『英国王のスピーチ』

March 04, 2011
毎度、職人さんドットコムです。

先日アカデミー賞の授賞式があり、作品賞にイギリスの 『英国王のスピーチ』が

選ばれました。 と言うことで早速映画館で観てきました。



吃音(きつおん)に悩まされていたエリザベス英女王の父ジョージ6世が、周囲の

協力を得ながら克服し、国民に愛される国王になるまでを描いています。

実話をもとにつくられた作品と言うことで、ネットでも多くの情報をみることが

できます。吃音(きつおん)の悩みについては実際には完全に克服できたわけ

ではないようで終生このことで悩み続けていたようです。



さて私がこの映画を観た感想は・・・。うーん、どうなんでしょう。

どうもアカデミー作品賞に選ばれるほどでもないような気がしますが。

吃音(きつおん)に悩むジョージ6世のすがた、また家族や周りの人たち

それにスピーチ矯正の専門家ライオネルとの関係などが上手く描かれています。

とくに気の弱い(?)ジョージ6世を演じているコリン・ファースの演技がよかった。

ただしこの映画全体に対してはどうも違和感がありました。



当時の英国は不況にあり、さらにヒトラーの台頭、第二次世界大戦の直前ということで

国全体に危機感があったはず。 なのに国王は国の行く末に悩むのではなく、

自己の問題の克服に悩む。 もちろんスピーチの大切さも立場上わかりますが。

映画の最後に宣戦布告のスピーチを行なうシーンがあります。

もちろん成功のスピーチとなるのですが、その後にみんな笑顔なんですよ。

家族や先生、それに王族やチャーチル、政府関係までもが。

それっておかしくない?

これから壮絶な戦争がはじまると言う時に、スピーチが上手くできたから笑顔って。

スピーチのできも大切ですが、その内容の深刻さを考えるととても笑顔でいられる筈が

ないと思うのですが。 これって私の考えすぎ?


ネット上ではかなり評価が良いみたいです。

アカデミー作品賞を獲得したと言うことで観てみるのも良いかもしれません。

わたしからはあまりお薦めできませんが。

※今回はネタばれしてしまいました。すみません。

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