映画  『ドラゴン・タトゥーの女』

February 28, 2012
毎度、職人さんドットコムです。

今回はいま公開中の映画、『ドラゴン・タトゥーの女』 のご紹介。

映画館で予告編を観たときから、かなり気になっていました。

というのも映像がすべて白と黒で覆われ、何とも怪しげな雰囲気。

もとはスウェーデンのベストセラー小説で、すでに映画化されていたそうです。

今回はハリウッド版のリメイク作品ということです。もちろん私は初観です。



観た感想はというと・・・、かなりお気に入りです! 星5つ(最高です)!

ストーリーは、大富豪の一族に起こった過去の殺人事件を頑張り屋のジャーナリストと

頭の切れる(私生活ではいろいろと問題が多い)女性調査員が事件を解決していくというものです。

脚本が良いのは当然ですが、それとともにこの女性調査員(ドラゴン・タトゥーの女)の

キャラクターがグッド! 見た目はかなり爆裂娘で行動もそのまんま爆裂。

ところが頭の中は天才的でハートは案外シャイ? このギャップがストーリーに幅をもたせています。



過去の映画 『ハンニバル・レクター博士シリーズ』 『エンゼルハート』 『レオン』 『ニキータ』

『セブン』 『ソードフィッシュ』 このあたりの作品が好きな方にはお勧めです。

上映時間が158分とかなりながいですが全く気にならないですよ。

ただし、アベックで観に行くのはあまりお勧めしません。

色々な意味でかなり際どいシーンが多いですから。

えっ、際どいほうがいい? そういうアベックにはお勧めしておきます。  



<私のこころをとらえた予告です>




映画  『人生、ここにあり!』

January 24, 2012
毎度、職人さんドットコムです。

今回は先日、神戸の新開地にある小さな映画館で観た、とてもこころ温まる作品

『人生、ここにあり!』 をご紹介します。



1983年のイタリアで新しく制定されたパザリア法により、精神病院が閉鎖され

行き場を失った元患者たちは、病院付属の協同組合に集められ慈善事業という名目の

単純作業をしながら無気力な日々を送っていました。

そこに労働組合の活動にあまりにも熱を入れすぎた主人公が、左遷扱いとなって

この協同組合の責任者となってやってきます。

はたしてこの協同組合はこれからどうなっていくのか・・・。



日本では 『人生、ここにあり!』 というタイトルですが、原題の直訳は

『やればできるさ!』。

この映画の内容はまさにこの 『やればできるさ!』 を実感させてくれます。

コメディータッチで楽しいことから苦しく、そして悲しいことまで。

さらにここにイタリアならではの “情熱” をスパイスし、なかなか触れにくい

恋と性をうまく絡めて描いています。



もう上映している映画館も少なくなっているので、今後DVDでしか観れない

かもしれませんが、ぜひ時間を作ってみてほしい作品です。

きっとこころが “ほっこり” しますよ。


予告





問題 : 4:00頃の暗い雰囲気が、5:40には有頂天に。 それはなぜでしょうか?




映画 『切 腹』

January 10, 2012
毎度、職人さんドットコムです。

新年早々にすばらしい邦画を観ましたのでそのご紹介を。

その映画は昭和37年に公開された 『切 腹』 です。



もともとは昨年末に公開されていた海老蔵主演の映画 『一 命』 に興味があり

観に行こうと思っていましたが、どうも評判が悪い。

ところがそのオリジナル作品の 『切 腹』 の評価はかなり高い。

どうせ観るなら評判の良い方で、と白黒で映像的にはかなり観にくかったのですが

レンタルして自宅で観てみました。



いやー、素晴らしい! 邦画でこれほどの重厚な作品を観たことがありません。

主演の仲代達也はじめ三國連太郎、丹波哲郎、それに岩下志麻と錚々たる顔ぶれ。

さらにカメラアングル、音楽、そしてなんといっても脚本が素晴らしい!

最後までグイグイと引き込まれていきました。



これまでの時代劇では “武士道” とはなんぞや? 忠義とはなんぞや?

ということに重きを置いた作品が多かったのですが、この作品のメインテーマは

“武士の面目” とはなんぞや?



かなり重い作品ですが、ぜひ腰を据えて観ていただきたい作品です。

海老蔵主演の 『一 命』 も観てみたいところですが、いまはまだ 『切 腹』 の余韻が

残っているところなので、レンタルが出てからにしようと思います。









映画 『ミッション:インポッシブル/ゴーストプロトコル』

December 27, 2011
毎度、職人さんドットコムです。

先日、今話題の映画 『ミッション:インポッシブル/ゴーストプロトコル』 を観てきました。

人気シリーズの第4弾で主演のトム・クルーズが宣伝で来日し

これまた大きな話題になっていました。

1作目〜3作目まで順番に面白さが落ちて行っている感がありましたが、果たして今回は?



うーん、どうなんでしょうか?

確かに大作であり面白かったのですが正直疲れました。

とにかく展開が速い、速すぎる。息つく暇もない。そしてアクションの連続。

世界各地で過酷なミッションを成功させるのですが、なぜそのミッションをしなければ

いけないのか、またどれだけそのミッションが難しいのかの説明が短すぎる。

また人の心の動きや葛藤などを表したシーンはほとんどなし。

2時間ジェットコースターに乗っているような感じです。

もう少し “静” の部分をつくらないと、せっかくお金をかけたのに消化不良になってしまいます。



ジェットコースターが苦手な方やアルコールを飲まれた方、また食後すぐの方には

この映画の鑑賞はお勧めしません。きっと後悔するでしょう。





映画 『マネーボール』

November 29, 2011
毎度、職人さんドットコムです。

今回は今上映中の映画 『マネーボール』 をご紹介します。

主演のブラッド・ピットがプロモーションのために家族全員で来日し

かなり話題になっていましたが、はたして肝心の映画の出来は・・・。



うーん、微妙ですねー。

ネットでの評判は良かったのですが、私的には今一つといった感じか。

内容は貧乏で弱小な野球チーム(アスレチックス)のゼネラルマネージャーが

過去の膨大なデータを分析し、そこから得た “マネーボール理論” を活用し

常勝チームへと変貌させることに成功したという実話をもとにしたものです。



この“マネーボール理論”、あくまでも不確実、不確定なものそして感情的なものは

取り除き統計学的手法をもって分析し、勝つために必要な項目、数値を導き出す。

そしてそれにもとづき選手を評価し年棒の低い、その数値にあう選手を集めてチームを作る。

実際にこれを実行し、ワールドシリーズ優勝の一歩手前までのチームにしてしまった。



この映画を観ている途中で一つの疑問が浮かび上がりました。

最初は年棒の低い選手であっても、チームが強くなればそれなりに評価され他チームに

引き抜かれるのではないか。 そうなればまた理論にあう、年棒の低い選手を探し

チームを再編しなければならない。これの繰り返しで堂々巡りのようになってしまうのでは。

そうならないためにはチーム自体が少しずつお金持ちになり、選手の流出を防がなければ

ならないのでは? そしてその後チームはどうなったのか・・・。



ここからは映画で映されていませんが、わたしの予想通り良い選手が他チームに流出し

チーム編成も難しくなり、いまは成績も低迷してしまっているそうです。

経済や株式、債券などの世界もそうですが人間的な感情によって、完璧に計算されたものでも

簡単に覆されてしまうものです。将来への予想は難しい。



感動や爽快感を得ることはないですが、数学的理論に興味のある方にはお勧めかもしれません。

間違っても “ちょっと時間があるから見ようか” 的な方にはお勧めしません。





映画 『ミッション:8ミニッツ』

November 04, 2011
毎度、職人さんドットコムです。

この前の 『猿の惑星』 に引き続き面白い映画をご紹介。

いま映画館で上映されている 『ミッション:8ミニッツ』 です。

じつはこの映画に関して全く知らなかったのですが 『猿の惑星』 の上映前の

予告をみて、どうしても観たくなりました。



内容は、ある正義感の強い米軍大尉が爆破テロを阻止するために、すでに行われた

テロによって犠牲となった人の8分前の意識の中に何度も入り込み、犯人を捜すというもの。

タイムトラベルものの場合、ストーリーがかなり複雑になり映画を観ている間に

なんども 『???』 となることがありますが、今回はというと

『??????』 これくらい考えさせられるシーンがあります。

もちろん最初のシーンから 『?』 でスタートし、最後は 『?×10』。

帰りの車の中で映画のシーンを思い出しながら自分なりにストーリーをつなぎ合わせていました。

この映画を複雑にしているのは、あくまで亡くなった人の意識の中での話であって

タイムトラベルをしているわけではないという点。



こういう関係の映画は得てして最後は悲しいシーンで終わることが多いのですが

この作品はハッピーエンドかな? 正直もう一度見直さないと本当のハッピーエンドなのか

どうなのかわからない。 ただ最後の “8分間” は緊張の中に笑顔がいっぱいでよかった!

脚本もよく、俳優もグッド! テンポがよいのでダレることがありません。

気軽に観るのではなく、腰を据えてじっくり観てほしい作品です。

おそらく、いや必ずもう一度観たくなると思いますよ。




映画 『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』

October 25, 2011
毎度、職人さんドットコムです。

久し振りに映画館で映画観てきました。

今回は 『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』 です。

名作「猿の惑星」 の前編となる内容で、どのようにして“猿” が高度な知能を

持ち、そして人間に代わり地球を支配するようになったのかを描いています。



2001年に一度名作「猿の惑星」 のリメイク版がつくられましたがこちらは

かなりひどかった。CGなどを駆使し映像的には面白かったのですが内容がダメダメ。

だから今回もちょっと心配していましたが、実際内容のほうは・・・。

良いんじゃないですかー! 私は好きです。



ネット上では辛口評価もありますが、ストーリー的に十分納得できるものになって

いました。 名作「猿の惑星」 では猿に虐げられている人間をみて

『頑張れ人類!』 と人間に感情移入しましたが、今回は逆の

『頑張れ猿たち!』 と猿に感情移入してしまいました。



知能を手に入れたことで自我に目覚め、己の置かれている現状を認識する。

そしてその過酷な状況を克服するために仲間と共に行動にでる。

人間の最大と敵となるのは果たして・・・。

それは知能を持った猿ではなく、人間の “傲慢” にあった。



名作「猿の惑星」が好きな方ならかなり楽しめると思います。

あと観に行く方はエンドロール始まってすぐに席を立たないように。

あとで重要なシーンが出てきますから。

あの最後の終わり方からすると、もしかしたら続編が作られるかもしれません。


映画 『127時間』

July 08, 2011
毎度、職人さんドットコムです。

今日体調もだいぶん良くなってきたので、気分転換で映画を観てきました。

実話をもとにした作品、『127時間』。




ストーリーはとてもシンプル。

孤独とアウトドアを愛する主人公がロッククライミングを楽しむため大自然の峡谷へと

向かいます。ある狭い渓谷を渡ろうとしたその時、落石事故にあい右腕が岩に挟まれ

身動きが取れなくなってしまいます。孤独を愛するがため誰にも行先を告げていない。

広大な渓谷では偶然助け出される確率はほとんどない。持っている食料もわずか。

さあ主人公はどうなるのか・・・。




まず最初の選択肢。食料、水が続くまで望みが薄くても救助をまつ。

5日間待った結果やはり誰も助けに来ない。食料も水も底をついた。

あと残された選択肢は2つ。

そのまま眠るように衰弱死をまつか、苦痛に耐え自ら右腕を切り落とし脱出するか。

ただし右腕を落とすために手元にあるのは紙すらまともに切れそうにないナイフ1本。

さて主人公はどちらを選択するのか!?




ここからはネタバレになります。

主人公は右腕切断を選択します。

それも切れないナイフで筋肉をきり、神経を切断し、骨を断つ。

衰弱死を選んだ方が楽なのに、なぜ苦痛を選んだのか?

それは主人公が生死をさまよう状況の中で “未来” を見たからなんです。

孤独を愛していたのにその時見た “未来” は両親や兄弟、友人達に囲まれている。

そして自分が築くであろう “未来の家庭”。



ストーリーは単純でかなり痛みを感じる映画ですが、何か心に暖かいものが残ります。

ネットでの評価が高いのもうなずけます。

“痛み” に弱い方はお勧めしませんが、その “痛み” に耐えることができれば

きっと良い映画を観たと感じることができるでしょう。




映画 『マイネーム・イズ・ハーン』

May 31, 2011
毎度、職人さんドットコムです。

先日わたしの中での今年度ベストムービー最有力候補となりそうな作品をみました。

題名は 『マイネーム・イズ・ハーン』 というインド映画です。

インド映画とはいってもこれまでの多くの作品にある突然のダンスシーンは一切なし。

舞台の大部分はアメリカなので、ハリウッド映画を観ているような感じです。

そのストーリーは・・・。




アスペルガー症候群を患い、イスラム教徒である主人公ハーンはインドで良き母に育てられた後

アメリカに移住。 そこでヒンドゥー教徒である美しいマンディラと出会いそして結婚。

夫婦とマンディラの子供とともに幸せな日々を送っていた時、ニューヨークで

あの9.11事件が発生。その日から夫婦の生活は一変、ついに不幸な事件が・・・。

どん底に落ちてしまった夫婦はこの事件をどう乗り越えるのか?

それは大統領に会ってある言葉を伝えること。 その言葉とは・・・。




内容的に 『フォレストガンプ』 とよく似ていますが、わたしはこちらの作品のほうが

好きです。 宗教、テロ、差別というかなり重いテーマですが、良き母が幼少のハーンに

教える言葉がすべてのベースとなっています。

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この世にいる人間は2種類だけ。

よいことをする良い人と、悪いことをする悪い人。

人間の違いはただそれだけ。

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上映時間は162分と長いですが、そんなことは全く気にならないほどのめり込んでしまいます。

なぜか日本の映画館で上映されなかったこの作品ですが、本当に良いです。

ぜひ腰を据えてじっくりと観てください!

映画 『阪急電車 片道15分の奇跡』

May 24, 2011
毎度、職人さんドットコムです。

先日映画 『阪急電車 片道15分の奇跡』 を観てきました。

いぜんこのブログでも書いたのですが原作本もすでに読んでおり

また内容もよかったので最初見に行くのを躊躇していました。

というのも原作本がよい場合、映画化でよくなることはほとんどなく

むしろ劣化してしまうことが多いからです。



ところがこの作品はネット上での評価もよかったので、原作のあの心地よさを

どこまで映像化できているかという興味で観たくなりました。

そして観た感想は・・・。



よかった―ですよー。 観終わった後こころがちょっとポカポカしたような気がしました。

原作にも劣らず、むしろ良い出来になっていたような気がします。

登場する8人それぞれの悩ましいエピソードがうまく絡み合い、最後はそれぞれが

それぞれを元気にしてくれます。 良い話てんこ盛りって感じです。

それに阪急電車というちょっと上品な感じもグッド! あれが阪神電車ではミスマッチになります。

ただひとつ気になったことがありましたが。



途中でうるさく下品なしゃべり方をするおばちゃん連中が登場します。

実際にそういうおばちゃんは阪神電車やJRには乗っていることがありますが、

阪急電車ではほとんど見かけたことがない。 少なくともわたしはまったくありません。

作中に出てくるうるさいおばちゃんをたしなめる上品なおばあさんはたくさんいそうですが。



心温まる作品です。ぜひ誰かと一緒に映画館で観てください。

きっと観終わった後にいろいろと話が弾むと思いますよ。

阪急電車

映画 『ブラッド・ダイヤモンド』

March 22, 2011
毎度、職人さんドットコムです。

先日ネット上でも評価の高いレオナルド・デカプリオ主演の映画

『ブラッド・ダイアモンド』 (2006年製作) を観ました。

“ブラッド・ダイヤモンド(紛争の資金調達のため不法に取引されるダイヤモンド)”をめぐり

1990年代後半にアフリカのシエラレオネ共和国で起こった激しい内戦を描いた

社会派サスペンス作品です。



評判通りよい映画でした。 とくにデカプリオの演技がいままで観た中で一番良かったのではないでしょうか。

スタートから人間の泥臭い部分を匂わせながら、最後は格好よく去っていく。

その間に敵対する美人ジャーナリストと紛争に巻き込また現地の黒人猟師が共に試練を乗り越えて

信頼関係を築いていく。 このあたりもかなり良く描かれておりぐいぐい引き込まれていきます。

アクション作品としても良くできていますが、じつはこの映画の最も重要ところは

“ダイヤモンド” のタブーな部分を描いていることなんです。



ダイヤモンドをめぐって貧しい国々の人たちが血を流し合う。

そしてまわりまわって先進国の富裕層の手に届く。 それも法外な値段で。

そのダイヤモンドを手にした人達はその手に届くまでに流された血、苦しみをまったく

知ることなくその美しい輝きに魅了されます。




このダイヤモンドの市場を操っているのが以前このブログでも紹介した“ユダヤの商人”。

“婚約には給与3ヵ月分のダイヤモンド指輪を”

だれがこんなことを言い出したのか。 うまい売り文句です。

以前宝飾関係の人から聞きましたが、100万円程度のものではダイヤとしての価値は

ほとんどないそうです。 そしてよく鑑定書などがついていますがそれもほとんど意味がないもの

なんだそうです。 ではダイヤモンドで誰が大儲けをしているのか。

この映画ではその答えを示しています。



女性が宝石に魅了される気持ちも分かるのですが、ぜひこの映画を観てほしいですね。

内容すべてが現実かどうかは分かりませんが、すくなくとも苦しく過酷な世界の裏側に

きらびやかな宝石の世界があることを知っておくべきではないでしょうか。

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映画  『英国王のスピーチ』

March 04, 2011
毎度、職人さんドットコムです。

先日アカデミー賞の授賞式があり、作品賞にイギリスの 『英国王のスピーチ』が

選ばれました。 と言うことで早速映画館で観てきました。



吃音(きつおん)に悩まされていたエリザベス英女王の父ジョージ6世が、周囲の

協力を得ながら克服し、国民に愛される国王になるまでを描いています。

実話をもとにつくられた作品と言うことで、ネットでも多くの情報をみることが

できます。吃音(きつおん)の悩みについては実際には完全に克服できたわけ

ではないようで終生このことで悩み続けていたようです。



さて私がこの映画を観た感想は・・・。うーん、どうなんでしょう。

どうもアカデミー作品賞に選ばれるほどでもないような気がしますが。

吃音(きつおん)に悩むジョージ6世のすがた、また家族や周りの人たち

それにスピーチ矯正の専門家ライオネルとの関係などが上手く描かれています。

とくに気の弱い(?)ジョージ6世を演じているコリン・ファースの演技がよかった。

ただしこの映画全体に対してはどうも違和感がありました。



当時の英国は不況にあり、さらにヒトラーの台頭、第二次世界大戦の直前ということで

国全体に危機感があったはず。 なのに国王は国の行く末に悩むのではなく、

自己の問題の克服に悩む。 もちろんスピーチの大切さも立場上わかりますが。

映画の最後に宣戦布告のスピーチを行なうシーンがあります。

もちろん成功のスピーチとなるのですが、その後にみんな笑顔なんですよ。

家族や先生、それに王族やチャーチル、政府関係までもが。

それっておかしくない?

これから壮絶な戦争がはじまると言う時に、スピーチが上手くできたから笑顔って。

スピーチのできも大切ですが、その内容の深刻さを考えるととても笑顔でいられる筈が

ないと思うのですが。 これって私の考えすぎ?


ネット上ではかなり評価が良いみたいです。

アカデミー作品賞を獲得したと言うことで観てみるのも良いかもしれません。

わたしからはあまりお薦めできませんが。

※今回はネタばれしてしまいました。すみません。

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映画 『キック・アス』

February 11, 2011
毎度、職人さんドットコムです。

今年に入り、映画を良く見に行くようになりました。

今回観てきたのはヒーローアクション作品 『キック・アス』 です。

この作品アメリカでの評判がよく、Yahoo!映画でもかなり評価が高かったので

単館映画的な扱いでしたが、どうしても観ておきたかった。




内容はいかにもひ弱でオタク系の高校生がなぜか正義に目覚め、“キック・アス” と

名乗って、ヒーローとして活躍?します。

内容はただ単にこれだけです。 こころを打たれることも大どんでん返しもありません。

しかーし、この作品いろいろな意味でとてつもなく印象に残る作品でした。

いきなり映像的にきついブラックジョークからスタート。

その後も笑えるシーンは何度も出てきますが、すべてブラックジョーク。

映像でも話の内容でもかなりブラック。 さすがにこれを子供が観たら悪影響があるのではと

思っていたら、やはりR−15指定されていました。




オタクの高校生が主人公ですが、最も印象に残ったのは11歳のいたいけな少女 “ヒット・ガール”。

母親が悪人に殺されてしまい、屈折した父親に育てられたそのいたいけな少女が悪人達を

バッサバッサと残虐無慈悲に切って、撃って、しばきまくるという倫理観を超越した映画です。

それなのに映画を観終わったらなぜか誰もがこの “ヒット・ガール” のファンになる。

恐るべしキャラクター “ヒット・ガール” 。



この作品を観ていて『パルプ・フィクション』 『レオン』 『マトリックス』 を思い出しました。

これらの作品がお好きな方にはおすすめです。 何も考えず頭を空っぽにして観てください。

決して仲睦まじい親子や清らかなカップルがデートの途中で観る映画ではありません。

おそらくノーカットでの地上波テレビ放送はできないでしょう。

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映画 『ソーシャル・ネットワーク』

January 28, 2011
毎度、職人さんドットコムです。

先日いま話題の映画 『ソーシャル・ネットワーク』 を観てきました。

内容はいまや世界最大となったSNSサイト “Facebook” を創設した

“マーク・ザッカーバーグ氏” の創業から巨万の富を得るまでのかなり泥臭いお話です。



天才的頭脳あり、運・タイミングあり、行動力あり、

友情(?)あり、恋愛(?)あり、裏切り大ありの創業者の人生。

年齢はなんと26歳。 この年にして世界有数のリッチマンに。

2006年からサービスをスタートしてわずか5年程度。

IT産業だからこそありえるスピードですね。 既存の産業ではありえない。



先日ニュースになっていましたが、ゴールドマンサックスなどが5億ドルを出資し、

時価総額はなんと500億ドル(4.2兆円)となるそうです。

うーん、桁が違いすぎて想像できない。



Facebookのサイトには何度かアクセスしていますが、まだ登録はしていません。

というのも登録は実名が原則ですから。

実名にするメリットは大きいとは思いますが、それ以上のデメリットも含んでいるような。

特にいまの日本では何か問題があると、いや本来問題にはならないようなことでも

 “2ちゃんねる” のような投稿サイトで情報がいっきに拡散してしまう。

いちど拡散された情報を修正するのはほぼ不可能。

ここに実名での情報発信の怖いところがある。

実際アメリカでもそのことでかなりトラブルが発生しているようです。

はたして日本にどの程度普及するのかは未知数ですね。



アカデミー賞8部門にノミネートされているこの作品、お勧めです。

ただし感動や爽快感を期待してはいけません。

明るい気持ちで映画の感想を話し合える作品でもありません。

そのことを踏まえたうえでのお勧めとなります。

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映画 『アラビアのロレンス』

January 14, 2011
毎度、職人さんドットコムです。

年始にまたまた大作映画を観てきました。

前回観た 『ベン・ハー』 にも負けない超大作 『アラビアのロレンス』 です。

第一次世界大戦下のアラビアで、実在した軍人トマス・エドワード・ロレンスが

イギリス人でありながらアラビアの人々の自由のために戦った、光と闇に包まれた

人生を描いています。



1963年に制作されたこの作品。上映時間は227分とながいですが、間にだれることなく

常に目が離せませんでした。 上映中多くのシーンが砂漠でしたがこれがとても美しい。

何もない炎天下の砂漠に引き込まれていくような感覚になりました。

また主演をしているピーター・オトゥールが格好良い。実在したロレンスの写真も見たのですが

顔がよく似ています。 ただしオトゥールは長身ですが、ロレンス本人はかなり背が低かったようです。



ところでこの映画で気になったのがイギリス軍と戦うトルコという国のことです。

いまのトルコ共和国は大国というイメージはありませんし、強力な軍隊を

もっていたとは想像もできません。

しかし前身はなんとあの超大国、オスマン帝国だったんですよね。

第一次世界大戦で大敗したため帝政は廃止。そして現在のトルコ共和国に。

またこの戦争での不可解な戦後処理によって現在に続く中東での紛争が始まりました。

悲しいことです。



この作品は前回の 『ベン・ハー』 と同じ様に大スクリーンで観るべき映画です。

(ただしそういう機会はめったにありませんが)

今回は大きなスクリーンで観ることができたのでかなりお得な気分になりました。

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